サヨノネイチャ号はデビューも遅く万全の準備が伺える。鞍上はずっと西ジョッキー。ブリリアントカップ優勝本当におめでとうございます。驚いたのは水曜の番組表である。ジャスティンの鞍上に西ジョッキーの名前が。名だたるJRA勢が参戦する中ずっと森ジョッキーが鞍上だったのに。森さんに何かあったのかなと調べてみるとただの乗り替わりだとわかった。ジャスティン号は元は矢作厩舎で中央を走っていた馬。南関に転厩してから調教はずっと西ジョッキーが付けていた。そして東京スプリントの追い切りは自己ベスト更新。1番良い状態とわかった上で西ジョッキーにチャンスが来たのである。
一般的にジョッキーに依頼が来る流れは、馬主さんと調教師さんが相談し、依頼するジョッキーを決める→ジョッキーが返答するという流れ。坂井調教師はジョッキーを乗せるのは馬主へのプレゼンだと語る。馬主は勝ちたいためリーディング上位のジョッキーに依頼したい。するとリーディング上位のジョッキーにばかり良い馬が回ってしまい、下位のジョッキーは勝ちにくくなる。乗鞍も減る。でも義理や人情で乗せたくなるジョッキーがいる。それがジャスティン号の西ジョッキーだった。ジャスティンの調教はずっと西さんがつけていた。西さんのルーティンはかなりハードである。大井開催が終わって家に帰ると24時頃。調教は夜中の2時半から始まるのでそれまで仮眠。そして2時に起きて小林(少し交通が不便な調教場である)へ向い18頭くらい調教をつけ、雑用をする。嫌な顔ひとつせずに毎日。その日々の努力が実を結び、重賞という晴れ舞台で優勝へのチャンスをプレゼントしてもらったのである。
番組表を見てから私は予想を辞めた。西さんを応援するレースにしようと。
普段はパドック見てから予想を決めるのにこの日だけはとても胸熱だった。というか夜中から徹夜で予想してしまい昼前に予想が終わった。メインレースだけは馬装具だけ書き込み今日は応援すると決めた。
普段から調教を付けている西さんに乗り替わりなら手も合うし癖もわかってる。なにより西さんがずっと乗りたかったと思う。
重賞の雰囲気がとても好きである。普段とは違う緊張感。普段競馬しない人も「重賞だけはやる」と観る人も増える。売上もあがって盛り上がる。優勝インタビューはどのジョッキーでも努力の結晶で感動する。命懸けで走り結果を出したジョッキーは安堵の表情と喜びを浮かべる。私が競馬を予想するファクターは調教と前走不利と馬装具なのでなるべく同じレースを何回か走る番組表(平場)が好きだけど、重賞だけは見るだけでわくわくする。海外競馬も高知も佐賀も盛岡も水沢も名古屋もばんえいも重賞と聞けば見る。
予想もせずに馬券も買わずにただ見るだけで楽しい。(予想して馬券買うのもとても楽しいけど)
西ジョッキーブリリアントカップと東京スプリント2日連続優勝おめでとうございます!
そして坂井調教師への初ダートグレード優勝のプレゼントおめでとうございます!
この重賞での勝利は、競馬が勝負だけでなく、人間関係や努力の結晶であることを感じた1日だった。
おまけ
この努力の西ジョッキーの上位互換が和田ジョッキーですって。毎日レース後調教を全てに着け土日はトレーニング。怪我をして1年半休んでからは1日も欠かさずで西ジョッキーも和田さんを尊敬していました。
毎日素敵な時間をありがとうございます。
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