藤岡康太さん

藤岡康太さん

ナミュールは強い馬と思っていました。

でもGIになるといつも不利を受けてしまい、悔しい思いをしました。

関西で走らせて欲しい。

直線で邪魔されないで欲しい。

マイルなら行けると思う。

舞台が整ったマイルチャンピオンシップ。

京都なら輸送も少なく大外枠を引いたので進路妨害の心配もスタートのハプニングも可能性が低くなる。

舞台は整った。

突然の落馬による騎乗変更。

それを見事最終コーナーまで最後方で待機し一気にナミュールの末脚を光らせたのが藤岡康太さんでした。

追い切りが好きな私はレース前に動画を見ることからはじめます。

この馬はジョッキー乗りに来てるなぁとか。

このジョッキー乗らないのに調教だけ付けてるんだぁとか。

藤岡さんは当日乗らない馬に何頭も調教付けていました。

亡くなられる前日ふと思い出した言葉がありました。競馬友達が藤岡康太ならいけると何度も呟いたことを。

推しさんなんだねと深く考えていなかったけど。その友人は嬉しそうに話してくれました。

「藤岡って誰よりも目立つ服着て調教沢山乗ってるんやで。俺がおるでって。めっちゃ派手な服やで。」

調教映像を見てても私はファッションに疎く、ジョッキーの服を見てなかった。でも見返すと確かに派手。というか明るくてカラフル。

有馬記念の枠順抽選に1人だけ勝負服で行くのもファンのことを考えたパフォーマンスだったんだなぁ。

その友人は「マカヒキはまだ走れる」と言っていた。鞍上が決まった時喜んでいた。「藤岡ならいける。」私はその時まだ競馬したてでその言葉の意味が分かってなかった。

競馬ファンを魅了した藤岡康太さん。もっと沢山観たかったです。

藤岡康太のファンの友人へ

教えてくれてありがとう。このエピソードはとても感動したよ。ギャンブルだけでなく人柄のエピソード。記憶の宝物にするね。

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